2.50円の幅でドル高に向えば赤字

どこにでもある外為取引の雑誌では、「差損が生じた状況ではナンピン買いによってポジションの買い付け価格をコントロールする事が出来る」等書かれているが、実際にはこれは大きな隠れたリスクがある。77-15-27

まずはじめに、ナンピンのやり方について手短に説明しておこう。77-12-27

ひとつの例として100円で1ドルを買ったとします。77-20-27

ドル買いだから、円安になるほど黒字が大きくなるわけですが不幸にして1ドル95円まで円高ドル安が進んでしまったとします。77-14-27

その場合維持し続けたとしたら利益がでるためにはドル安になった分、ドル高に動く必要があります。77-6-27

皆さん、損失は出来るだけ早く0にしたいと考えるでしょう。77-8-27

そのためはじめに売買したのと同額分の$(ドル)を、買い増します。77-17-27

それによって、全体の買い付け価格は1ドル=97.50円まで抑える事が出来ます。77-19-27

言い換えると、2.50円の幅でドル高に向えば赤字を回復できる。77-3-27

これが、ナンピン買いの仕組みです。77-9-27

このような、ナンピンのやり方を理解すると「納得だ」という風に思うが、マーケットは容易には思うようにはいきません。

元々、95円が下値だということなど予想できません。

たとえば、市場がかなり強いドル安の流れだったら、1ドル=95円では下げ止まることなく、一段のドル安が加速する危険性があります。

例として、1ドル97.50円でナンピン買いをして1ドル95円までドル安になったら、ナンピンをした分についても、為替差損が生じてしまいます。

それでは、最初に売買したドルと同時に、倍の損が生まれます。

この通り、ナンピンは難解です。

であるなら、為替相場が自分の脚本とは逆の方向にさっさと進んでしまった場合いかなる対応で危険性を軽減すればいいのでしょうか。

こういう時には選択する対策は限られています。

ひとつは覚悟を決めて損を確定する事です。

もうひとつの選択肢としては今現在、保持している買いポジションを少なくして為替相場が元のようになるのをじっと待機する事だけです。

消極的な方法だと言う人もいます。

しかし、買いポジションに損失が生じた時一番効果のある手段はそれ以外には考えられません。

無論、机上では、ナンピンするという手法もあるように思えます。

だがナンピンは自分自身が損をしている状態で、買いポジションを無くすどころか、遂に買いポジションを買い増していく対策です。

これでは、危険性を回避することなど無謀だと思ったほうがいいです。

ナンピンをし続ければいつかはマイナスがプラスになるかもしれません。

だけど、それより先に投資資金はショートしてしまいます。

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